宝石における適正価格とは一体どのようにしてきまるのでしょうか? 一般的に宝石は現価と売値の開きが大きい商品です。流通の複雑さだけが原因ではありません。 高額であるにも関わらず、明確な市場が存在しない商品とは得てしてこの様な事が起こります。 価格がステータスを作る事もありますが、やはりそれは正常ではありません。
ルース(裸石)の価格としては、日本はそれほど大きく逸脱していません。むしろ他国に比べ良心的である事も多々あります。
これはルースと言う独特の存在に由来します。殆どの場合、ルースにはブランドを書き込めません。
何故ならルースは輝きが最大限生かされる様に、計算し尽くされたカットを施された物だからです。
ですので、ブランドに依存しない、ルースそのものの価値として評価される事が多いのです。
その結果、相場が他の状態に比べ、比較的分かりやすいのです。
私達が日本において注意すべきなのは「ジュエリー・アクセサリーとして加工されたもの」です。
この場合の価格の決定方法はまさに千差万別で、我々が適正価格を判断する事は非常に難しくなります。
おおまかに分けて3つの要素が考えられます。
一つは「ルースの価格」、もう一つは「土台(地金)の価格」、そして最後に「ブランド価値」です。
要素が増えれば増えるほど適正価格を判断する事が難しくなります。
また特に「ブランド価値」(要するにプラスα)は人によって判断が様々で良く分からないものです。
(当サイトの「ブランド価値」には「デザイン料・加工料」も含まれます。)
この点が時に私達にとって、最も分かり難い部分となります。
ですが「ルースの価格」「土台(地金)の価格」を推察することによって、「ブランド価値」がどの程度か認識する事は出来ます。
ブランド物であれば高くて当然と思う方もいるかもしれません。
ですが、それであるならば尚更「ブランド価値」がどの程度であるか知っておくのも良いのではないでしょうか?
下記にいくつかの加工されたジュエリー・アクセサリーとルースの価格を載せておきます。
それによってある程度の「ブランド価値」が判断できると思います。
その「ブランド価値」が高いのか安いのかはあなたの判断にお任せします。
ただし売却の際には、「ブランド価値」は評価され無い事が多いようです。
これらの商品は全て私が実物を見たわけでは有りません。
本来、表記上は同程度の宝石であれ実物を見ないと価格を比べるのは困難です。
逆に言えば「それだけ分からない事がその宝石にはあり、精査する必要がある」と言う事ができます。
宝石・ジュエリー選びに妥協はしてはいけません。
下記にいくつかの高いブランド価値をもつ商品を紹介します。 同程度のルースと比べ、ショップがどれくらいのブランド価値を設定しているのか見てみましょう。 こうした比較は、ブランド価値を知るための大事な作業ですので、皆さんもやってみてください。
4,725,000円 |
525,000円 |
3,360,000円 |
980,000円 |
3,150,000円 |
1,995,000円 |
2,520,000円 |
657,000円 |
2,200,000円 |
420,000円 |
1,150,000円 |
175,350円 |
450,000円 |
14,500円 |