鉱物名 ： スピネル
和名 ： 尖晶石
処理　：　特に無し

スピネルの名前の由来は、結晶が尖っている事からスピナー（棘）もしくはスパーク（閃光）からきているとされています。 通常スピネルといえばレッドスピネルの事をさしますが、様々なカラーがあり、各カラーを冠とした○○スピネルという名称になっています。 またスター効果を持つものや、カラーチェンジタイプもあります。
宝石としての見た目だけでなく産地までもがコランダムに似ており、特にレッドスピネルはルビー（赤いコランダム）と間違われてきました。 有名な話では、英国王室の正王冠に嵌め込まれていた黒太子のルビーやティムールルビーもスピネルであったことが後に判明した、といのもあります。
また、合成（処理ではありません）と天然との判別が困難な部類に入っていました。不安な方は、当該検査を行える機関による鑑別をお奨めします。
合成に関しての詳しい説明は宝石マメ知識を参照してください。

レッドカラーのスピネルです。通常スピネルという場合、レッドスピネルをさす場合が多いです。 中でもビジョンブラッドカラーはルビーと間違われただけあってとても深く美しい色合いをしています。 特にミャンマー（旧ビルマ）のモゴク産のレッドスピネルは素晴らしいカラーとなっています。
現時点では、人的手段が施されていないとされる宝石です。

ブルーカラーのスピネルです。こちらはサファイアと混同されてきました。 通常のブルースピネルは鉄に起因してますが、コバルトに起因したブルースピネル（別名コバルトスピネル）というものもあります。
通常のブルースピネルはレッドスピネルに比べ安価となっていますが、深いブルーのコバルトスピネルは希少でかなり高価になります。 現時点では、人的手段が施されていないとされる宝石です。

ピンクカラーのスピネルです。 淡い色のものは通常のスピネルと同程度の価格ですが、濃いピンク・パッションピンクなどは珍しくとても高価になります。
また、現時点では、人的手段が施されていないとされる宝石です。

バイオレットカラーのスピネルです。淡いものから濃いものまであります。 中にはコバルトスピネルに似たものもあります。
また、現時点では、人的手段が施されていないとされる宝石です。