鉱物名 : オパール
和名 : 蛋白石
処理 : 加熱、砂糖液浸漬、着色剤の含浸、充填、着色
オパールは水分を含んだ宝石で、そのために割れやすくなっています。また、変質しやすく特殊な保存法が必要など手間がかかるにも関わらず、その説明が乏しいショップもあり、しばしトラブルの原因となっています。
様々な種類がありますが、大きく遊色効果を持つタイプ(プレシャスオパール)と持たないタイプ(コモンオパール)に分けられます。
人工処理はこの遊色効果を持つオパールに施され、遊色効果の無いオパールには人的手段が施されません。
また、各カラーによって○○オパールと言われますが、メキシコ・ファイヤ・クリスタルの冠に関してはショップにより定義がまちまちになっているようです。
(例:クリスタルオパールの地色を白とするか無色とするかなど)
そのため右の画像を見ながら探すリンクでは整合性がとれていない場合もありますので、個別に確認してください。
キャッツ効果をもつものもあり、非常に多種多彩な宝石で、10月の誕生石とされています。
ブラックオパール | |
硬度:5.5 0.5ctの参考相場: 約15000円 カラー:その他 画像を見ながら探す |
遊色効果があるタイプ(プレシャスオパール)で、地色がブラックのオパールです。
加熱、砂糖液浸漬、着色剤の含浸処理を施される事があります。
ただしものによっては未処理のものもありますので、鑑別書を付けてもらうことをお奨めします。
オパールの中では高価な部類に入りますが、お手入れが大変なので注意してください。
ホワイト(ライト)オパール | |
硬度:5.5 0.5ctの参考相場: 約5000円 カラー:その他 画像を見ながら探す |
遊色効果があるタイプ(プレシャスオパール)で、地色が白から淡黄色のオパールの事を言います。 中でも遊色効果が強い物に関しては、ライトオパールと言います。 ブラックオパールよりも水分量が少ない為、比較的お手入れが楽になっています。
メキシコオパール | |
硬度:5.5 0.5ctの参考相場: 約10000円 カラー:その他 画像を見ながら探す |
メキシコオパールは遊色効果があるタイプ(プレシャスオパール)で、地色が赤からオレンジのオパールの事を言います。 ガイドラインでは産地を冠とした宝石名は基本的に禁止されています。 これは混乱を防ぐ為ですが、未だにメキシコオパールとう宝石名を使用しているため、メキシコ産のオパールであれば全てメキシコオパールとして販売しているショップもあるなど、消費者の立場からすれば混乱しやすい状況にあります。
ウォーター(クリスタル)オパール | |
硬度:5.5 0.5ctの参考相場: 約8000~30000円 カラー:その他 画像を見ながら探す |
遊色効果があるタイプ(プレシャスオパール)で、地色が無色(カラーレス)タイプのオパールの事を言います。 中でも遊色効果が強い物に関しては、クリスタルオパールと言い、ブラックオパールを凌ぐ価格となる場合があります。
ファイアオパール | |
硬度:6 0.5ctの参考相場: 約3500円 カラー:オレンジ 画像を見ながら探す |
ファイアオパールは遊色効果がないタイプ(コモンオパール)で、地色がオレンジ~赤のオパールの事を言います。 ただし遊色効果があるタイプのオパールに関しても、地色がオレンジ~赤のものに対してはファイアオパールという名称が推奨されています。 その辺りの事もあって、遊色有りの方はメキシコオパールなどと呼ぶのかもしれません。どちらにせよ消費者にとっては、分かり難いままですが。
ピンクオパール | |
硬度:6 0.5ctの参考相場: 不明 カラー:赤 画像を見ながら探す |
本来は、遊色効果がないタイプ(コモンオパール)で、地色がピンクのオパールの事を言うのですが、現在ピンクオパールとして販売されているものの殆どが、類似石のパリゴルスカイトとなっています。(左画像もです。) 再三の指示にも関わらず、未だにこのような名称で流通しています。 白色と混ざったものも多いですが、中には赤に近いピンクなどもあり、そちらの方が評価が高いです。
ブルーオパール | |
硬度:6 0.5ctの参考相場: 約3000円 カラー:青 画像を見ながら探す |
ブルーオパールは遊色効果がないタイプ(コモンオパール)で、地色が青のオパールの事を言います。 硬度が6と遊色タイプに比べ、僅かに硬くなっています。 どちらかというと水色に近い青が多くファイア同様、ファセット加工してあるものも多いです。